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卒業生の方へ

三重大学の機械工学科は1969年に工学部最初の学科として4研究室学生定員40名にて,電気工学科とともに開設された.1974年には姉妹学科として同じく4研究室学生定員40名の機械材料工学科が開設され,教育・研究分野において相互に協力補完する運営がなされた.1991年の工学部の再編により,機械工学科と機械材料工学科が新しく機械工学科に統合・改組され,1997年の物理工学科の開設に,一研究室が機械工学より移動し,現在の10研究室学生定員80名に至る.また,大学院は修士課程が1978年に機械工学専攻と機械材料工学専攻が学生定員8人ずつで他工学専攻とともに開設された.1995年には,大学院が修士課程から博士前期後期課程へ改編されるのにともない機械工学専攻と機械材料工学専攻が,博士前期課程の機械工学専攻へ統合され,現在は学生定員50人にまで拡充された.1995年に博士後期課程の材料工学専攻とシステム工学専攻の2つが開設され,機械工学系の博士課程後期の学生は研究テーマに合わせて専攻を選択している.2013年3月31日の現在までに,機械工学科の卒業生は計3397人,機械工学専攻科系の修士課程・博士前期課程の修了生は計1246人,機械工学専攻の研究室に所属した博士号取得単位取得者は計62人(論文博士を除く)で社会人も多い.

機械工学の施設は,機械棟と実験棟2棟で初め,その後, 機械材料工学科の開設にあわせて,機械棟が増築され,実験棟も3棟へと増え,実習工場も作られた.2013年現在,機械工学の施設は,専用施設の機械創成棟(旧機械棟),実験棟3棟のみではなく,実習工場,大学院棟,第一合同棟,統合研究棟IとIIの一部,東海地方最大の風洞をもつVBL棟も使用し,三重大学附属農場にも施設をもつ.また,機械棟は2009年に改修し,名称を機械創成棟に変更し,2010~2013年には機械実験棟3棟と実習工場を改修し空調設備も完備した.

現在,機械工学所属の10研究室は,量子物性工学,メカトロニクス,システム設計,生体システム工学,材料機能設計,集積加工システム,プロセス解析,エネルギー環境工学,エネルギーシステム設計,流動現象学であり,研究テーマとして機械工学の基本となる4分野のみにとどまらず,幅広い分野の研究テーマを掲げている.